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燃焼試験用スチール製ドラフトチャンバー
WRITER:KAIHATSU
今回は、製作中のドラフトチャンバーについて営業担当者と製造担当者にお話を聞きました。
――今回のお客様からのご要望はどのようなものでしたか?
営業:
このドラフトチャンバーは燃焼試験に使用します。
素材を燃焼させて煙が発生する様子を確認したいので、
通常は白色の内壁や作業面を黒色にしてほしいとの事でした。
(写真は作業中のものです。)
手入口から作業できるようになっています。
――通常のドラフトチャンバーと違って前面ガラス窓に手入れ口が付いていますね。
営業:
試験作業中正しい状態で煙を確認するために、空気の流入が必要最小限で済むようにしています。
また、ファンを停止させて圧空ダンパーで風の流れをシャットダウンできるようになっているのも今回の製品の特徴です。
――内壁に鏡が付いていますが、身だしなみを気にされているのですか??
営業:
違います(笑)。裏側の視認性も良くするためです。
――このドラフトチャンバーを製造する上で、気を付けたところは何ですか?
製造:
内壁と作業面の色が黒なので、合わせ部分のコーキング材は黒色のものを使いました。
切断面にも黒の塗装をしてあります。
黒色の材料は、白色の材料とは違うキズや汚れが目立ってしまうので、その点は特に気を使いました。
(写真は作業中のものです。)
ガラス窓枠部分に取り付けて、密閉性を高めます。
――他に今までと違うところはありましたか?
製造:
試験時に一時的に密閉性を高められるように、前面ガラスの窓枠部分に今回初めてモヘア(パイルウェザーシール)を取り付けました。
内側に鏡を取り付けたのも初めてです。
このドラフトチャンバーは素材の燃焼試験を行うものとして設計されました。
通常のドラフトチャンバーは、作業時に発生する気体が庫内で滞留しないように常に排気が行われる仕組みになっていますが、今回の製品は外部からの空気の流入を極力抑え、密閉性を高めています。また、煙の発生状態を確認するために庫内の色を黒色に統一しています。
貴商エンジニアリングでは、お客様の使用目的に合わせた特注製品にも対応しております。担当者がお伺いし、設計から製造までを自社工場で行っております。まずはお気軽にお問い合わせください。
(聞き手:開発技術部)
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